海外で日本語教師として働きたいという場合、様々な方法で働くことができます。正社員として働くという選択もありますが、高い語学能力や経験が求められる場合があります。
もっと気軽な気持ちで働きたい、経験を積む段階で勉強しながら働きたい、アルバイトとして働きたいという方はワーキングホリデーを活用するのが良いでしょう。
ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーをするためには「ワーキングホリデービザ」が必要となります。このビザは日本と提携している国に住みながら働けるビザとなります。そのため、語学の勉強をしながら、日本語教師の経験を積むことができます。
他のビザと比べ、自由度が高いのが特徴です。
対象者は日本国籍を有する18歳から30歳までの方となります。期間は国によっても違いますが、上限滞在期間が1年の国が多いです。
ワーキングホリデービザは発給数や申請時期が決まっている国があります。例えば、イギリスでは抽選によってビザを発行できる人が決まります。また、カナダでは発給数が決まっています。
ビザの条件、時期や提出書類は変更することが多いため、申請前に必ずチェックが必要です。
ワーキングホリデー協定国
現在、日本が結んでいるワーキングホリデー協定国は20カ国あります。
オーストラリア
ニュージーランド
カナダ
フランス
ドイツ
イギリス
アイルランド
デンマーク
ノルウェー
ポルトガルト
ポーランド
スロバキア
オーストリア
ハンガリー
スペイン
アルゼンチン
チリ
韓国
台湾
香港
参照元:外務省 ワーキング・ホリデー制度
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html
海外の日本語学習者
国によって条件は変わってきますが、海外は資格よりも経験が重視される場合が多いようです。また、海外で日本語を習いたい方の多くは、言語だけではなく日本の文化について興味を持っている方も多くいます。そのため、日本の歴史や習慣や文化などの知識を持っておいた方が日本語を教える際にも役に立ちます。日本語を学ぶ目的や学習者の年齢も様々です。小学生から高校生であれば学校で日本語を学習していたり、大学の入試科目で選択している学生もいます。社会人の場合だと趣味、ビジネス、旅行のためのに日本語を勉強をしている方も多いです。
ワーキングホリデーで日本語を教えるには
日本語教師アシスタント
ワーキングホリデーで働く場合は、日本語教師アシスタントとしてサポートする形になることが多いです。学校の教員になるためには現地の資格が必要になる場合が多いため、実際に学校で授業を行うことは難しいです。そのため、サポートする形として働くこととなり、教師のアシスタント、日本文化の紹介などをします。民間の語学学校の場合だと、永住している人が教師として働いていることもあります。
ボランティア
ボランティアとして働いている方も多くいます。授業のサポートも当然しますが、日本文化や行事のイベントの手伝いもするなど幅広い活動も行います。語学学校や補習校によっては週末のみ授業がある場合もありますので、普段の生活が忙しい方でも働きやすいと言えるでしょう。
家庭教師、プライベートレッスン
収入をしっかり得て働きたいという場合は、フリーの日本語教師として働くのが良いかもしれません。学生に向けた家庭教師、大人向けのプライベートレッスンがそれに該当します。学校の授業の復習や会話練習の相手、定期的なレッスンを開くなどして収入を得ます。仕事を見つけるためには主にインターネットのコミュニティサイトから募集をします。また、そこから仕事を探すことになります。長く続けて評判が良くなれば口コミが広まって依頼されることもあるでしょう。
まとめ
ワーキングホリデーでは限られた期間で働くことになりますので、正社員として働いている人に比べると仕事を見つけることは大変ですが、様々な形態で働くことが可能です。また、ワーキング・ホリデービザは就労ビザよりも取得しやすいビザでもあります。日本ワーキング・ホリデー協会ではワーキングホリデーについての無料セミナーも行なっていますので、興味のある方は是非参加してみてください。