ロシアで日本語教師として働くには?

「海外での暮らしを続けていたい」そんな思いを持っている人が目指すことも多い職業が日本語教師です。海外で日本語教師を仕事として、海外での生活を送っていきたいという人も少なくはありません。現在も日本語教師の数は増え続けており、人気のある仕事です。今回はそんな日本語教師をロシアで仕事として行うための方法をご紹介します。

日本語教師になるためには

海外で日本語教師という選択肢を取るためには、求人に基づいた資格が必要となります。基本的に多いのは下記の条件となります。

・日本語教師養成講座を420時間受講して修了している
・日本語教育能力検定試験に合格している
・大学で日本語教育を主専攻および副専攻として受講している

これらの条件を持った人材を求めている求人が圧倒的に多いため、これらの条件のどれかを満たしていないと働くのはなかなか厳しいかもしれません。すでに大学を卒業をしており、社会人として仕事を行いながら日本語教師を目指したいという人もいるかと思います。そういった人は「日本語教師養成講座を受講する」「日本語教育能力検定を合格する」のどちらかで求人に申し込みやすい環境を作ることが大切です。日本語教育能力検定は合格率が約20%~25%程度となっており、試験が難しいため日本語教師養成講座を受講することをお勧めします。

ロシアの日本語教師事情

日本語教師という仕事を行なっていく以上、気になってくるのは現地で日本語がどの程度受け入れられているかです。しかし、ロシアでは日本語学習者はそこまで多くはありません。日本に対する興味などはしっかりとあり、「KiMONO」という日本カルチャーのマガジンなども発行されています。決して日本に対する興味が薄いというわけではなさそうです。となると、日本語学習者が減っている理由が何なのか気になりますよね。中国人観光客が多くなってきていることから中国語の需要が伸びてきているからです。

日本語教育機関調査によると、ロシアの学生たちが日本語を学習する目的として多いのが「留学」「就職」となっているようです。日本に実際に渡航することを視野に入れている学生が日本語教育を受けるということもあり、日本の魅力をもっとロシアに発信することができれば日本語教育学習者も増えるのではないでしょうか。日本語教師の採用事情として、「現地の教育機関と直接契約を結ぶケース」が多くなっているようです。これはモスクワなどの大都市も地方の都市も同じような状態です。

国際交流基金からの派遣や日露青年交流センターからの派遣がメインとなります。モスクワでは毎年、日本語教師総会が行われています。そこでは勉強会やセミナーも行われるため、現地での日本語教師同士のコミュニケーションも取れるようです。どうしても海外で教師をやっていると、仕事上の悩みを誰に相談すれば良いのかわからなくなります。そんな時もこういった勉強会やセミナーで相談することができるのはいいですね。

ロシアの日本語求人

海外の日本語教師の求人に関してはインターネットで検索することがいくつか求人サイトがヒットします。

・国際日本語研修協会
・NIHON MURA

の二つを見ると現在求人を出しているロシアの学校を確認することができます。

現在(2019年1月時点)で出されている求人はモスクワの「桜花塾」と「日露青年交流センター」の専任講師です。「日露青年交流センター」はロシア国内各地となっているため、配属先の都市は決まっていません。基本的に配属先に関しては明確に定めることができないことが多いようです。

まとめ

ロシアで日本語教師の数は減ってきており、なかなか厳しい環境下にあります。しかし、日本語に対する興味もでてきていることも事実です。日本語の需要が高まってきている国も多くなってきているため、ロシアでも日本語の需要が高まれば日本語教師の価値も高くなってくるかもしれませんね。