在宅ワークと言えば「ノマドワーカー」のように、スタバでノートパソコンを開いて優雅に仕事・・・というイメージではないでしょうか。
日本語教師としての働き方も多様化しており、実はこの数年の間で在宅で日本語を教える学校が増えてきています。
本当にそんなスタイルで日本語教師ができるのでしょうか?今回はオンライン、在宅勤務で日本語を教えるこ方法についてご紹介いたします。
在宅日本語教師の仕事の見つけ方
在宅の日本語教師の求人は日本語教師募集サイトに情報があります。日本語教師募集サイトを見ていくと、日本では地域別、海外では国別に募集情報が並んでいると思います。その中にサイトによっては「在宅」という項目がありますのでぜひ参考にしてください。
実際に募集情報を見ていくと学校ごとにいろいろ特色があるようです。中国や台湾などの中国語圏の学校やアメリカヨーロッパ系の学校もあります。授業は直接法で行われる場合が多いかとは思いますが、学校によっては簡単な英語や中国語などが使用できると歓迎されるケースがあります。また、SkypeやZoomなどの既存のシステムを使用している学校もあれば、独自に開発したシステムを使用する学校もあります。デバイスもPCだけでなく、iPadやスマホでも授業を行えるところもありますので、まず自分が使用できるデバイスや環境を確認してから募集情報を探していくのをお勧めします。
お給料
在宅教師の給与はいかがでしょうか?
まず1コマ=何分で提供しているかを確認しましょう。学校によっては1コマ25分~30分などの半時間の場合、また1コマ45分~50分などの約1時間の場合など様々です。
給与の範囲は1コマ(45分程度)で1000~1200円位で給与条件は教室で教える場合に比べいくらか安くなると思います。もちろん経験値や企業向けのビジネスレッスンが担当できる場合などは時給が高くなる傾向があります。
何より学校に通う必要がなく、自宅などネット環境のある場所ならどこでも都合の良い時にすぐに仕事ができるのは何より魅力ですね。
給与は高くはないとはいえ、コンビニなどでアルバイトをするのに比べればいくらか高く、他に本業を持っていて副業として日本語教師をしたい方や子育て中のお母さんたちでも気軽に登録できますね。
需要
在宅での日本語教師の需要自体はどんどん増えてきているようです。なぜでしょうか?
教室に通う必要がなく便利で、忙しいビジネスマンや学生にとっても助かりますね。また、自宅の近くではなかなかいい日本語教師を探せないこともオンライン日本語学校が人気の理由のひとつです。生徒に人気のある教え方の上手な先生を予約でき楽しく日本語が学べますし、学校内の口コミなどで自分の好みの先生を自由に選べるのも便利です。
また、オンラインスクールによってはパワーポイントなどで見た目にもきれいな教材を作っていたり、豊富な音声動画教材などもそろえていて、通常での教室ではなかなか実現できないような授業を行っているところもあることから人気を得ている学校もあるようです
オンラインで教える場合の1日のスケジュール
どの語学学校でも平日18:30~21:30の時間帯をゴールデンタイムとしているようですが、オンラインスクールでも特にこの時間帯に日本語教師として稼働している方が多いようです。
さらに、土日の週末だけ日本語教師として働いている方もいるでしょう。
副業の方の場合を例にすると、仕事の後自宅に帰り食事を済ませてから20:30から二時間ほど授業をするというパターンの人もいるでしょう。
生徒がヨーロッパやアメリカなどの場合時差があるため、場合によっては生徒のために早朝や深夜に授業をする場合もあるでしょう。
仕事内容等
通常は授業可能な時間を学校側に伝え、授業の予約があるとその時間になる前にパソコンを開いて授業の準備をして生徒を待つという手順です。
オンラインスクールの場合でも授業内容は生徒が指定してくる場合があり、学校や就職の面接対策といったものから、趣味のアニメ関連の話題を日本語で話したいなど多岐にわたります。
先生の得意分野がはっきりしていると生徒が予約しやすく授業が埋まりやすい傾向にあるようです。試験対策が得意、ビジネス会話対応可能、敬語レッスンできます、アニメ大好き!などと自分の得意分野を教師紹介欄に書いておくと生徒が先生の特徴を把握しやすく、教師側も楽しく授業ができますね。
また、通常の教室での授業とは異なり、生徒が見聞きできるのはパソコンを通して伝わってくる音声と画像のみですから、ネット環境やパソコンの性能などにも気を配る必要があります。パソコンを通して生徒に声が聞き取りやすいように、なるべく静かな場所を選び、マイクの位置や声の出し方、さらには顔が暗くならないよう照明などにも気を遣う必要があります。背景にちらかった部屋がうつったり、背後で家人がうろうろしていたり話していると気になりますね。
オンラインスクールでの日本語教師を始めようと考えているなら、生徒が授業に集中できる環境を自宅で準備できるかも考えておくとよいでしょう。
まとめ
考えてみれば、いつでもどこでも誰とでも日本語が勉強できるというのは外国語を勉強している人にとっては夢のような話ですね。給与面を考えると在宅教師一本ではなかなか生活できないのが現状ですが、せっかく資格をとったのでまずは副業から日本語教師を始めたいという方には便利な方法です。今後ますます需要が伸びていくオンラインでの日本語教師、今は教室で教えているという方々も将来を見据えてまずは週1コマからでも始めてみてはいかがでしょうか?