日本では高齢化や人材不足などの影響もあり、外国人の受け入れが年々進んでいます。しかし、外国人の受け入れが増えても、日本語教師は慢性的な人手不足となっていることをご存知でしょうか?日本語が堪能な外国人などほんの一握りであり、だからこそ日本語教師はこれからもどんどん必要となってくるのです。
仕事の見つけ方について
日本語教育能力検定試験の合格や大学での日本語教育主専攻修了、教育機関での420時間の日本語教師養成講座修了など修了後は、いよいよ働き口を見つけなくてはいけません。
では、日本語教師の仕事はどのように見つけたらいいのでしょうか。
主に以下のような手段があります。
養成講座の学校から求人を探す
数にばらつきはありますが、基本的に日本語教師養成講座には沢山の求人票が届きます。その中に自分の求める働きたい条件や勤務地の企業があるならば、応募を検討していみましょう。また、大抵の日本語教師養成講座には就職活動のサポートがあるため、積極的に利用していきたいところです。
インターネットで求人を探す
日本語教師専用の求人サイトがありますので、利用してみましょう。ただし、サイトによって勤務地や勤務時間、給与などの情報の表記は異なるため、できるだけ細かい情報が載っているサイトを活用することを推奨します。
給与や条件は?
給与や企業によって異なる給与や就労条件は様々です。
下記の表にまとめてみました。一例ですので、詳しくは日本語教師の求人サイト等を参考にしてみてください。
就職先 | 求人数・求人掲載先 | 勤務形態 | 勤務数 | 給与(平均) |
日本語学校 | 求人数は国内、海外ともに一番多い。 日本語教師求人サイト、日本語学校採用ページ等 | 経験がない場合は非常勤からスタートする方が多い。海外の場合は常勤の求人が多い。 | 非常勤:週1~3 常勤:週5 | 【非常勤】 1500円~2000円 /コマ・時間 【常勤(新人)】 20~23万/月 |
専門学校 | 日本語教師求人サイト、日本語学校採用ページ等 | 経験がない場合は非常勤からスタートする方が多い。 | 非常勤:週1~3 常勤:週5 | 【非常勤】 1500円~2000円 /コマ・時間 【常勤(新人)】 20~23万/月 |
日本語教室 | 日本語教師求人サイト、日本語教室採用ページ等 求人数はあまり多くはないが、プライペートで教えている方も多い。ビジネスマンや生活者が生徒として多い | 経験がない場合は非常勤からスタートする方が多い。海外の場合は常勤の求人が多い。 | 非常勤:週1~3 常勤:週5 | 【非常勤】 1500円~2000円 /コマ・時間 【常勤(新人)】 20~23万/月 |
オンライン講師 | 日本語教師求人サイト 新型コロナウィルスの影響もあり、求人数が少しずつ増えてきている。今後も需要が高まる様子 | 非常勤、業務委託の携帯が多い | 週1~週5 | 900円~1500円/コマ・時間 |
海外インターンシップ | 日本語教師養成講座で海外のインターンシップを募集しているところが多い。無給と有給のインターンシップがある。 | インターンシップ生(実際に授業をするのではなく、アシスタントとして教室に入ることが多い) | 週3~週5 | 無給~ 有給の場合は国によって異なる |
派遣プログラム | 国際交流基金 JICA 詳しくはこちらの記事を参考にしてください。 | ボランティアというかたちに近いが、現地の教育機関等で日本語や日本語の文化を教えるケースが多い | 派遣プログラムや国によって異なる | 生活費として支給される |
必要なスキルや資格
一般的には下記3点のうちいずれか一つ以上を満す必要があります。
ただし、最終学歴によって異なるので詳しい条件に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
1:大学の日本語教育の専攻・副専攻課程を修了
2:日本語教師養成講座にて、420時間修了
3:日本語教育能力検定試験合格
日本語学校や専門学校では上記の条件+4大卒以上という条件が加わっているところが増えています。また、日本語学校ではオンライン授業を展開している学校が増えているためPCスキルを求める求人が増えています。
まとめ
日本語教師といっても、企業によって仕事内容や求められる資格やスキルなどは異なってきます。確実にキャリアアップしていくためにも、求人内容はしっかりと吟味したいところです。日本語教師養成講座を受講する前にキャリアプランを立てることが必要です。それに合わせて日本語教師養成講座の学校を探すと良いでしょう。また、就職活動についても求人内容をしっかり確認することも大切です。