日本語検定(JLPT)試験対策

日本語教師になりたい方なら知っておいた方が良いのが日本語検定 (JLPT)です。
「でも、どのように授業の中で対策すれば良いのか分からない。」という方も多いのではないでしょうか?
今回は日本語検定試験について徹底解説していきます。

日本語検定とは

試験の構成

①語句の穴埋め問題

各問題に空白があり、4つの選択肢から適切な単語や熟語を入れて日本語の意味に合う文を作るという問題です。この問題では、単語力と読解力が求められます。
さらに、日本語特有の接続詞の違いや話し言葉といった語彙力も試されますので細かい文法もしっかりと指導しましょう。

②ふりがな(読み仮名)の問題

漢字の読み方や正しい送り仮名を選択する問題です。

③長文読解

この問題は、様々なジャンルのことについて書かれた文章を読んで、設問に答えていきます。他にも文章内の空白に適切な文章を入れる問題もあります。

④漢字

漢字の表記の間違いや使い方が正しいかどうかを確認して間違いであれば正しい書き直す問題です。

⑤言葉の意味

問題文内の言葉と似ている意味の言葉を選択したり、同じ意味を持つ言葉を選んだりします。配点は、それぞれ60点満点なので、生徒の得意・不得意を見極めて1点でも多く得点を取れるように工夫しましょう。

⑥敬語

謙譲語や尊敬語といった敬語に関する問題が出題されます

試験のレベル

この試験では、N1~N5までのレベルがあります。それぞれの試験内容は次のとおりです。

N5

基本的なあいさつや単語に関して読み書きができるかどうかを判断されます。
例えば、次のうち昼に使うあいさつはどれ?
1.おはようございます   2.こんにちは   3.さようなら  4.こんばんは
このような基本的な問題が出題されますので、授業以外にも普段から生徒と日本語で会話しておくと良いでしょう。

N4

漢字が含まれている文章を読んで理解したり、簡単な漢字の書き取りの問題が主に出題されます。小学1,2年生用の漢字ドリルを使用しながら対策していくのがいいでしょう。

N3

具体的には基本的な単語や会話の理解に加えて簡単な敬語に関する問題も出題されます。
そのため、敬語についての説明をあらかじめしっかりと行っておく必要があります。

N2

日常会話に加えて過去形や未来形といった少し複雑な文法や文章も出題されます。
また、正しいふりがなを選択する問題もあります。

N1

最も難易度の高い級です。具体的には、様々な内容の新聞の社説や評論文といった政治が中心に出題されます。難易度としては日本人の高校2年生や3年生が習う内容ですが、擬音のような抽象的内容も多いのでしっかりと理解しておく必要があります。このようにレベルによって内容に差がありますので生徒のレベルに合わせて級を選ぶようにしましょう。

各問題の対策

まず全ての語学試験に共通している方法をご紹介していきます。

長文を中心に解く

「長文は単語が分からないと解けないのではないか。」と思う方が多いと思いますが、実は長文読解は、ある程度の意味が分かれば解くことができるのです。また、長文を読んでいけば、自然と文法や単語の使い方を自分なりに理解できます。分からない単語は、答え合わせをする際に確認していけばいいのでまずは、長文読解を中心に教えましょう。

過去問を解く

過去問をできるだけ多く解かせてみましょう。過去問は、練習問題として使うのも、もちろん効果的ですが、それぞれの生徒の理解度を把握するために最初に過去問を解かせるのも良いでしょう。過去問は、何度か練習問題をさせた後に定期的に解かせることでスキルアップにつながります。

この2つを繰り返すことで試験に対応できる知識を身につけさせることができます。

日本語検定ならではの問題

敬語

敬語の問題は、「相手のことを尊重するのか。」「自分の行動を謙遜(けんそん)するのか。」で使う言葉が変わってくるので、それぞれの違いをしっかり教えてから練習問題を解かせてみましょう。それだけでなく、敬語を使うシチュエーションをいくつか設定してロールプレイングをさせることで、言葉の意味の理解も深めることができ、動作とリンクさせることで忘れにくくなります。

接続詞

多くの外国人がつまずくのが接続詞です。接続詞を教えるときのポイントは、まず英語の主語の活用法(I. My. Me Mineなど)を教えてから英語の活用法に当てはめながら日本語の接続詞を教えていくと苦手意識を感じることなくスムーズに理解させることができます。

特殊な意味を持つ言葉

「お得意さん」や「お越しください」といったそのままの意味では使われない特殊な意味を持つ言葉について教えるときは意味と使用する場面をリンクさせながら教えましょう。
解説してきたように、日本語ならではの表現は、シチュエーションごとに教えるのがコツです。

まとめ

日本語検定試験の対策は、問題集上手く活用しながら生徒のレベルに合わせて指導していくことで合格率を上げることができます。
生徒のモチベーションを保ちながら対策するように心がけましょう。