日本語プライベートレッスンの教え方と注意点

最近はコロナウィルスの影響もあり、オンライン授業やプライベートレッスンの需要がコロナ前と比べると増えてきているようです。その中で新人の日本語教師の方や日本語教師養成講座を修了したばかりの方々はオンラインやプライベートレッスンはハードルが高そうと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事ではプライベートレッスンの教え方と注意点を紹介します。

①レッスン中の話し方

今までプライベーレッスンを担当した学習者のほとんどが、あまり日本人と交流する機会がない方がでした。そのため、私が話している日本語しか日常会話で聞かないことが多いため、学習者の日本語が私の話す日本語になってしまうこともありました。それからは特にレッスン中の話し方に気をつけるようにしています。

日本語では場面や状況に応じて使い分けが必要な表現が非常に沢山あります。そのため、日本語で日常会話を話すのが私1人だけの場合だと学習者も表現の使い分けに気づけない場合があります。

会話練習もワンパターンになりやすいため、下記の方法で工夫しながらレッスンをしています。
・他の先生方に協力いただき、会話を録音して様々なパターンの日本語を学習者が聞けるように工夫をしています。

・YouTubeなどでも様々な動画があるため、動画を紹介することもあります。

②学習者の生活リズムを知る

プライベートレッスンではその日の学習者の状況を見て、柔軟に対応しながら、目標到達を促す力が必要となります。以前、毎回のレッスンに遅刻してくる学習者がいました。学生の方でしたが、遅刻する理由を聞いても「起きれなかった」、「出かけていた」など言い訳ばかりでした。

ご両親に相談したところ、レッスンの宿題にとても時間がかかり、夜遅くまで宿題をしていると、想像もしていなかった返答がありました。学校以外のすべての時間をプライベートレッスンの宿題に費やしていたそうです。ご両親の話を聞いたときに学習者のことを理解できていなかったと反省をしました。

それからは必ず学習者の生活リズムを確認するようにしています。プライベートレッスンの学習者の生活リズムは様々です。今はオンラインでのプライベートレッスンも増えてきているため、日本と現地の時差もあります。そのため、初回のレッスンでは、1日の勉強量、勉強しやすい時間帯、自習時間はあるか、レッスンの宿題は必要等を聞いています。

学習者が自分でスケジュールを立てながら、日本語の勉強を無理なくできるように話し合います。そして、一緒にペース配分を相談しながら同じ目標に向けて目線合わせを行っています。

③事前準備が重要

クラスレッスンでは、授業準備は完璧!と思っていても、思わぬ質問にすぐ返答できずあたふたしまうこともあります。他の学生が質問した学生に教えてくれることは何より心強いです。

しかし、プライベートレッスンでは生徒1人に先生1人のため、他の学生が教えるということはできません。プライベートレッスンでは、PCを持ち込んだり、オンライン授業ではその場ですぐに調べて見せることは可能ですが、やはり事前準備は重要です。また、国籍によってはタブーな質問などもあるため、そこも事前にしっかりと調べて配慮する必要があります

事前に学習者のレベルチェックも必要です。私は初回の授業で様々な話題について学習者と話しながら、強化が必要なところなどを確認していきます。もちろん学習者の要望に合わせることも大切なため、事前にニーズ調査をしています。

ニーズ調査と、名前の通り学習者のニーズを調べることです。学習者がどんな場面や状況で日本語を必要としているかを質問をします。それを元にカリキュラムや学習スケジュールを決めていきます。また、これまでどんな日本語を学習してきたかを知ることも必要です。

まとめ

プライベートレッスンでは学習者が主体となるため、まずは学習者の背景や事前に行うニーズ調査を元にどんな場面等で日本語を必要としているかを知る必要があります。学習スケジュール等は一度作成して終わりではなく、学習状況に応じてブラッシュアップしていく必要があります。