留学生のアルバイト事情

ここ最近、ふと飲食店やコンビニに立ち寄ると、スタッフとして働く留学生をよく見かけます。ここ数年であまりにもその機会が増えたように感じます。
この記事では留学生のアルバイト事情を徹底解説していきます。

アルバイトしている割合は?

そもそも、留学生はどの程度の方がアルバイトをしているのでしょうか?

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が平成26年に留学生に対して行ったアンケートでは、『75.3%』が「何らかのアルバイトをしている」と答えています。彼や彼女らの本業は学生ですが、「働かなくては生活していけない」という方も少なくはないようです。また、中には奨学金や仕送りなど受けているケースもありますが、基本的にはアルバイトの給与を足しに学生生活を送っている方が多くなっています。バイトをする理由として「日本人・日本文化との交流のため」と回答している人は全体の約20%ほどいます。お金のためだけではなく、日本の文化に触れたり、日本語の勉強を目的としてアルバイトをしている人もいるようです。

アルバイトの時給

私たち日本人からすると、「外国人労働者の賃金は安い」というイメージがどうしてもありますが、実際にはどうでしょうか。アンケートによると、「800円~1,000円」と答えた方が最も多かったようです。日本での平均アルバイト時給は約1,000円ですので、留学生の平均時給は日本人と比較して若干低めという結果です。2番目には、「1,000円~1,200円」という回答が約22%を占めました。深夜帯に働いている方は時給が上がるため、留学生でも日本人の平均と遜色のない時給で働く事も可能となっているようです。

仕事内容


最近では、職種に限らずマルチな活躍をしている留学生ですが、実際にはどのような仕事を行っていることが多いのでしょうか?

アンケートによると、「飲食店」と回答した人が多く、2番目に多い回答は「コンビニ」でした。ほとんどが24時間営業であるコンビニは、出勤する時間の調整も行いやすく、学校との両立がしやすくなっています。また、深夜帯の時給がアップする点も高ポイントのようです。その他にも、語学講師や翻訳・通訳、家庭教師というような「母国語や勉学を生かす仕事についている」の回答もありました。

留学生の労働時間は制限されている

留学生は、いまや人手不足の救世主と呼ばれています。しかし実は、日本人学生とは異なり外国人留学生は労働時間が「週28時間まで」と制限されているのです。この規約を破ってしまうと退去強制処分となってしまう可能性もあるため、留学生はいくらやる気があったとしても、あまり多くの時間を働く事ができないのです。

まとめ

2005年に「10万人」という留学生の受け入れ目標を公表してから約14年。現在では目標を大きく上回っています。企業のイメージも変わり、中には積極的に外国人留学生を受け入れている場所もあります。就職先が増えれば外国人も在住しやすくなり、更に日本への留学を希望する方が増加していくでしょう。