美しいビーチ、多民族国家で多様性に富んだ文化のインドネシア。また、物価も安く、リタイア後の移住先でも人気があります。本記事ではインドネシで日本語教師として働くために必要なビザや仕事の探し方についてご紹介します。
目次
海外生活をするならインドネシアがおすすめ
インドネシアのメリットはなんといっても物価が安いこと。また、年間を通して温暖できれいな海も魅力ですね。プールやジム付のサービスアパートメントでも探せば5万円程度で見つかることもあるようです。また、海外生活を考える際に全体に親日であるかどうかも大切な要素です。この点インドネシアは歴史的にも日本と関係が深く、親日の方も多いようです。
インドネシアにおける日本語教師の需要
インドネシアの日本語教師の需要はどうでしょうか。インドネシアは日本語学習者が多いことでも知られています。日本語学習者は80万人以上と中国に次いで世界二位です。親日で日本の文化に関心のある若者の多いことが大きな要因です。また、学校教育でも日本語教育に積極的に取り組んでいるようです。日系企業のインドネシア進出や、EPA(経済連携協定)等今後も外国人労働者としての受け入れの増加に伴い、ますます日本語教育熱は高まることが予想されます。こうした日本語教育の需要の高まりの一方で慢性的な日本語教師不足が問題にもなってきています。
インドネシアで働くためのビザについて
観光ビザ
インドネシアでビザなしで30日までで観光目的なら滞在できます。就労はできません。このビザは国に滞在しながら延長できませんので、一度出国することが必要です。LCCで安いチケットを買って出入りしている人もいるようです。ちなみに、シンガポールやマレーシアなら一時間程度、往復一万円程度です。まずはビザを取らずにインドネシアに一か月滞在してみて住めるかどうかを確かめてみるのもいいですね!実際、海外で日本語教師として働く私の友人たちも、その国に移住する前に「下見」に行っています。観光で数日滞在したことがあって、実際に住むのは違いが多いので、実際に短期間でも現地で生活してみるのをおすすめします。
就労ビザ(KITAS・KITAP)
働くためには就労ビザが必要ですが、学歴や就労先での立場、年齢によってもビザの期間が異なります。ただ、こうしたビザの処理は一般的には就労先の会社がエージェントに依頼している場合が多いようです。日本語教師の場合、四大卒や日本語教師養成講座(420時間)修了済みなどの条件を満たしていれば就労ビザが出るようです。
リタイアンメントビザ(55歳以上限定)
インドネシアには55歳以上の方を対象としたリタイアメントビザがあります。ただし、インドネシア国内の銀行に一定額貯金をすることが条件で、その他にもいろいろと条件があります。その条件にはインドネシア人を使用人として雇用することなども含まれており、経済的にそれなりに余裕がなければ取れないビザですね。退職後にインドネシアで生活しながら、現地の学校などでボランティアなどで日本語教師として働きたい場合には非常に都合の良いビザですね。退職後に現地の人たちとの交流や、やりがいのあるボランティアが見つかれば充実した毎日が送れそうです。たしかに、収入が必要でどこかで働きたい人たちには向かないかもしれませんが、趣味として退職後に日本語教師の資格を取りボランティアをするには好条件かもしれません。
インドネシアでの仕事の探し方、就職先
仕事の探し方は様々な方法があるようですが、まずは現地に観光ビザで一度行ってみて現地の生活に慣れてきてから探す、という方法もあります。その場合、地元のローカル紙に雇用情報が載っていたり、現地の友人ができれば口コミで情報がもらえる場合もあるでしょう。もちろん求人関係のサイトを見てみることもできますね。まずはボランティアで日本語教師を始め、そこでできた人間関係や知識を頼りに仕事も探す、という人もいるようです。就職先としては、現地の企業や学校などが一般的ですが、中には現地の日本人駐在員の子供たちに日本語を教えるというような仕事もあるようです。
経済連携協定 (EPA)
国際交流基金が行っているもので、来日を希望するインドネシアとフィリピン人介護福祉士、看護師候補者を対象に日本語教育を行うものです。インドネシアもしくはフィリピンに派遣され6ヶ月間初級から中上級程度の日本語教育を行うというものです。候補者のほとんどは日本語未習者になります。
仕事内容
週5日間授業を担当します。授業以外にも日本での生活や文化理解の授業を行います。
派遣期間
約7ヶ月
応募条件
年齢:65歳未満
学歴:4大卒以上
日本語学習歴:(1)大学で日本語教育を主専攻もしくは副専攻として修了 (2)日本語教育能力検定試験に合格 (3)日本語教師養成講座420時間を修了
日本語教授経験:経験が少ない方でも挑戦できます。ただし、ティーチングアシスタントやチューターも含め経験があることが望ましい。
まとめ
メリットと同時にリスクもある程度調べて理解してから移住の計画を立て始めるのがいいでしょう。治安や文化、言語の違いに戸惑うことは十分予想できますし、自然災害の発生も見逃せない要素です。また、事前にビザについても調べておく必要があります。興味があるかたは一度インドネシアを訪れてみてはいかがでしょうか。