小学校(日本語指導が必要な子供)の日本語教育

小学校で日本語を教える方法があるのをご存知でしたか。「小学校の日本語教育って国語の授業のこと?」と思われるかもしれませんが、これはその通常の小学校における授業とは違います。

ここでの「小学校における日本語教育」とは、「実は外国籍や帰国子女で日本語自体が十分に話せず、学校の授業についていけない子供たちのための教育プログラム」のことです。実は、この小学校における日本語教育が社会問題にもなっているんです。

この記事では、小学校の日本語教育、特に日本語があまり話せない海外育ちの児童への日本語教育について考えていきたいと思います。

小学校における教育プログラムが必要な現状

憲法また教育基本法では、「子供たちに普通教育を受けさせる義務がある」とうたわれています。

教室内に外国育ちや家庭環境のために十分に日本語話せない子供たちがいる場合、そうした子供たちへの教育が配慮が十分になされていない状況も観察されています。

実際、そうした子供が幾人か在籍するクラスでは、教室運営が難しくなるケースも多々あるのです。さらに、日本語が話せないために授業についていけず、仲間外れにされたり、いじめられてしまうケースもあります。またそうした差別を受けた児童がやがて非行に走り、教室で暴れるなどし、学級崩壊につながってしまうケースすら現状としてあります。

こうした状況を受けて、各都道府県の教育委員会では日本語が十分でない子供たちのために、それぞれ教育プログラムを準備しているというわけです。

その教育プログラムは、一般的に「加配教育」また担当教員は「加配教員」などと呼ばれています。また、都道府県によっては「帰国児童生徒等支援アドバイザー」、「多文化共生推進員」などとも呼ばれています。いずれにせよ、各都道府県の教育委員会がこのプログラムを管理しています。

「加配教育」の現状

ではこの「加配教育」の現状はいかがでしょうか。

現状、この加配教員には以下のような種類があります。

  1. 教育委員会が採用した加配教員
  2. NPOやボランティアのスタッフ
  3. 学校内の外国人支援担当教員

外国人が多数住んでおり、日本語が不自由な児童が多い地域では1の加配教員や、2のボランティアスタッフが教育を担当していることが多いようです。また、そうした生徒がさほど多くない地域では3の「学校内の外国人支援担当教員」が授業を担当するケースもあります。とはいえ、2や3の場合には問題があることも指摘されています。

2のボランティアスタッフは多くが教育や指導経験があまりない方が担当する場合もあるようで、十分に子供たちを指導できていないケースもあるとのことです。

3の学校内の外国人担当教員が受け持つケースでは、まだ教員としての経験が浅いクラス担任をするほどの経験がない教師が担当するケースもあるとの観察もあります。そうしたケースでは、さほど経験のない日本語教育なども担当することになり十分指導ができてないことから、ストレスを抱えることもあるのです。

こうした状況からも、経験豊富でバイリンガルの「加配教員」による指導が望ましいと考えている教育現場も多いのです。

「加配教育」になるには

では、どうすれば「加配教員」になれるのでしょうか。

サンプルとして、加配教員の応募要項の例をご紹介したいと思います。
以下は「多文化共生推進員」募集に関する情報です。

応募資格の例

(1)日本語指導に関する資格、知識、経験を有する者
例:大学で日本語教育を主専攻又は副専攻して修了した者
日本語教育能力検定試験に合格した者
日本語教師養成講座420時間を修了した者

(2)地方公務員法第16条の欠格事項に該当しない者

このように、必ずしも大学卒業資格が必要というわけではなく、応募資格にかなうようなら応募が可能のようです。

外国語の能力が証明できればさらに有利

さらに、児童の母国語である中国語、ポルトガル語、スペイン語、韓国・朝鮮語、フィリピノ語、タイ語などによるコミュニケーションが必要です。
こうした外国語スキルを証明できるなら、さらに採用率はさらに高くなると思われます。

応募に関する情報はどこに?

こうした採用に関する情報は各都道府県の教育委員会のホームページに載せられています。ただ、常時応募しているわけではなく、年に何回か応募の情報が載りますので、定期的にチェックが必要です。比較的人気のある仕事のようで、応募が殺到する場合もありますから、関心のある方は早めの応募が必要ですね。

まとめ

いかがでしょうか。
この記事では、教員としてでではなく小学校で日本語を教える、といういくらか通常とは異なるケースでの日本語教育についてお伝えしました。子供たちと接しながら日本語を教える、というのも楽しそうですが、現状はなかなか大変な面のあるお仕事のようですね。

ただ、児童教育と日本語教育に関心があり、しかも外国語を使ってのお仕事、と考えるといろいろと魅力的なお仕事とも言えますね。関心のある方は、各都道府県の教育委員会のホームページをチェックするか、お問い合わせください。