【コロナ禍】日本語教育業界の現状

コロナ禍で日本語教育業界も様々な影響をうけています。
日本語学校では留学生の減少や急速なICT化、日本語教師養成講座では開講の中止やオンライン授業の展開などコロナ前と比べると、様々なことが変化しています。
この記事では、今の日本語教育業界の現状や今後についてご紹介します。

コロナ禍の日本語教育業界

コロナウィルスにより、入国制限をされているため日本に留学している学生は減少しています。2020年7月以降は段階的に入国制限も少しずつ解除され、増加傾向になりましたが、再度入国が制限されてしまったこともあり、留学生の数も減少しているのが現状です。

それに伴い、日本語学校では授業が中止をされたり、クラス数が減少、非常勤講師の授業数の削減など日本語教育業界で働いている人にも大きく影響を与えています。求人数もコロナ前と比べると減少傾向にあります。また、内定が出ても1、2学期先待ちということもあるようです。

逆にオンライン講師の需要は増加傾向にあります。世界的にもステイホームの今オンラインで日本語を学習している人も増えているようです。自宅にいながらオンラインで気軽に日本語の学習ができるというのも人気のようです。

日本語学校でもオンライン留学というかたちで母国から日本語の授業を受けられるようにオンライン授業を展開している学校も増えてきました。

どうなる?今後の日本語教育業界

日本語学習者の増加が見込めるかも?

オンライン授業の増加により、日本語学習者の増加が期待できます。しばらくは入国が制限されたり、世界的にコロナが収束しない限り日本への渡航を控える人も多くいるでしょう。しかし、オンライン授業では母国にいながら学習できるという点や留学することが難しい学習者にとっても新しい学びの場といえます。

また、オリンピック開催地として日本の認知度が上がることが期待できます。日本に興味を持つ人が増えてくるのではないでしょうか。

日本語教師像に求められるスキルとは?

授業形態が急激に変化したり、ICT化が急速に進んだこともあり、求められる日本語教師像も少しずつ変化してきているようです。PC操作などITに強い人材が求められるケースが増えているようです

オンライン授業が増えてきていることで、ZoomやPowerPoint、Googleアプリの操作などが必要になってきます。苦手意識を持ってしまうこともあるかと思いますが、少しずつチャレンジしていくことも必要になります。まずは、紙で作成した教案をスキャンしてデータ化してみることや文字カードをPowerPointで作成してみるなど少しずつITツールを使用していくなど挑戦してみましょう!

日本語教師を目指すなら今?

コロナウィルスにより、今日本語教師を目指すべきなのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
コロナ収束後は求人の増加や日本語学習者の増加が見込める可能性も大きくあるため、今日本語教師を目指すことは大きなメリットになりそうです。
また、日本語教師が国家資格されることが予想されています。現状の日本語教師の要件が一部変更になり、必要な要件がより厳しくまた増えるとも言われています。国家資格化される前に必要の要件を満すことや、実務経験があると「経過措置」の対象になる可能性が高くあるため、今から日本語教師になるための準備をしておくと良いでしょう。

まとめ

現状は留学生が減少している、求人数が減少傾向にあるなど日本語教育業界もコロナ禍の影響をうけています。ただし、コロナウィルスが世界的に収束した後は再び留学生も増えてくる可能性がとても高そうですね。今のうちにPCやITについて勉強しておくと良いでしょう。日本語教師を目指されている方はできることから準備を進めていきましょう!