日本語教師に興味があっても、「働きながら勉強できるのか」「授業料が高い」「就職できるのか」など、なかなか踏み切れない悩みがあるのではないでしょうか。
そういった悩みがある方にも安心して日本語教師を目指せる、民間の日本語教師養成講座をおすすめしたいと思います。
講座の種類
日本語教師養成講座に通われる方々は様々な経歴をお持ちであるため、開講時期や受講時間、カリキュラムも多様です。
また、講座にもいくつか種類があります。主に下記の講座に分けられています。
- 420時間講座
- 日本語教育能力検定試験対策講座
- 実技、実践講座
420時間講座
基礎から理論と実技を学んでいきます。受講期間はほとんどの学校が半年から1年です。
日本語教育の学習に初めて取り組む方向けの講座です。学校にもよりますが、日本語教育能力検定試験対策講座と一緒にセットで受講できる講座を開講しているところもあります。
ちなみに420時間受講するのではなく、420は単位数になります。実際は時間数にすると315時間程度になります。
日本語教育能力検定試験対策講座
短期間で開講する学校が多いです。通学だけではなく、通信講座を開講している学校も多いです。検定の対策を集中して効果的に勉強したい方におすすめです。
実践、実技講座
大学や大学院で日本語教育の単位を取得された方、日本語教育能力試験に合格された方で、実践経験が少ない方向けの講座です。
受講生同士で模擬授業をする中で、客観的に自分の授業を見つめることができます。また、実際の留学生を相手に模擬授業を体験できる場合もあります。
教案から指導法まで学ぶことができ、理論の勉強や検定試験用の勉強をするだけでは身につかない実践力を養うことができます。
日本語教師養成学校の利点
様々な利点をまとめてみました。
- 日本語教師を目指している仲間と一緒に切磋琢磨できる
- 多様なバッググラウンドを持ったクラスメートと交流ができる
- 受講中だけではなく、卒業後の人脈が広げられる
- 日本語教師として必要な知識や理論を効率的に学べる
- 日本語教育能力検定試験対策のサポートを受けることができる
- 就職サポートを受けることができる
- 日本語学校と併設している学校では留学生と交流する機会がある
- 模擬授業等の授業もあり、自分の授業を客観的に見ることができる
- 就職イベントなどの情報や実際に日本語教師として働いている方とお話できる機会が多くある
まとめ
大学を卒業した方には、断然、養成講座をおすすめします。実践力を鍛えるためには、学校に通って模擬授業を何度も行ったり、直接先生の指導を受ける以外には方法がないといっても過言ではありません。そして、実践力と共に、もちろん”日本語教師としての知識の蓄え” ≒ “理論の勉学” もおろそかにはできません。
この両軸をバランスよく学ぶためには、大学・大学院(日本語教師の資格を取得できる学校)の日本語教育を専攻するか、養成講座に通学するか、どちらかの方法に頼るしかありません。
その上で”効率的に”という条件を付け足した場合は、養成講座に通学するという手段が一歩抜きん出ます。
前者は大学院の場合でも2年間を費やしますが、後者は早ければ半年ほど、長くても1年間です。もちろん楽ではありませんが、それだけのメリットはあります。
これから日本語教師になろうとされている方々は、ぜひ養成講座への入学を検討してみてください。