2021年度の合格を目指す!日本語教育能力検定試験の対策

日本語教師が国家資格化されるにあたり、日本語教育能力検定試験を今のうちに合格しておいたほうが良いという声も出てきています。
日本語教育能力検定試験の合格は現状の日本語教師になるための要件の一つでもあります。
年々受験者数は増加傾向にあるようです。
今回は日本語教育能力検定試験の概要やおすすめの勉強方法について紹介いたします。
2021年度の合格を目指しましょう!

日本語教育能力検定試験とは

JEES(公益財団法人 日本国際教育支援協会)が主催している試験です。毎年1回10月に試験を実施しています。
毎年、合格率は25%~29%前後で難易度の高い試験です。

2021年度の日本語教育能力検定試験の概要

出願期間 (予定)2021年7月5日(月)から8月2日(月)まで(当日消印有効)
試験日 (予定)2021年10月24日(日)  9:00~16:40
受験料14,500円(税込)
合否結果通知の発送 (予定)2021年12月24日(金)

参照元:「公益財団法人 日本国際教育支援協会」ホームページより

※予定となっているため、情勢次第では変更になる可能性がありますので、随時JEES(公益財団法人 日本国際教育支援協会)のサイトでご確認ください。

2018年度~2020年度の受験者数と合格率

年度受験者数合格者数合格率
2020年度9,0332,61328.93%
2019年度9,3802,65928.35%
2018年度6,8011,93728.48%

参照元:「公益財団法人 日本国際教育支援協会」ホームページより

受験者数は2014年から増加傾向にあります。
2020年度はコロナウィルスの影響もあってか受験者数は少し減少しています。
過去3年間の合格率は28%台になっていますね!

試験の概要

日本語教育能力検定試験はかなり広範囲です。
どのような試験が出題されるか見てましょう。

日本語教育能力検定試験は3つのセクションに分かれています。

セクション出題形式出題問題回答時間
試験Ⅰ選択式問題基礎的な問題が出題されます。1時間30分
試験Ⅱ選択式問題基礎的な問題と音声を基本とした問題が出題されます。聴解問題も含まれます。30分
試験Ⅲ選択式問題
記述式
応用的な問題が選択式で出題されます。
記述は問題解決能力が問われる問題が出題され、400字程度の小論文が出題されます。
2時間

日本語教育能力検定試験を受験するメリット

受験者資格はないため、どなたでも受験が可能!

日本語教師養成講座を受講するか迷わっている方はまず日本語教育能力検定試験に挑戦してみるのがオススメです!

合格すると就職活動や転職活動する際にアピールポイントに!

難易度に高い試験のため、合格することで一つのアピールポイントになります。
また、420時間コース修了と検定試験の合格を一緒に取得すると就職や転職できる幅が広がります!

給与アップにつながる可能性もある!

日本語教育機関によって異なりますが、検定試験に合格すると時給が上がったり、資格手当というかたちで給与に上乗せさせることがあります。

日本語教育能力検定試験対策

合格するための対策!

まずは基礎知識を身につけることが大切です。基礎知識を問われる試験Ⅰは問題数が100問とかなり多いです。そのため、まずは日本語教師に必要な基礎知識から身につけていきましょう。
ある程度の知識を身につけたら、スピード力を身につけていきましょう。1問に1分かけてしまうと最後まで解けません。そのため、過去問題や問題集を中心に試験の問題に慣れていきましょう。試験までに試験Ⅰの問題を80分で解けるようにしておくと良いでしょう。

次は試験Ⅱの対策です。聴解問題も出題されます。聴解問題に慣れるために何度も聴解のCDを聞き問題に慣れていきましょう。過去問題や問題集の問題も何度も繰り返し解いていきましょう。

試験Ⅲの記述式は小論文の書き方の書籍などを一読してから、過去問題や問題集で実際に小論文を書いてみましょう。自分の考えをまとめておくことも大切です。

日本語教育能力検定試験の勉強方法

①日本語教育能力検定対策の講座を受講する。
効率的に学習できるところがメリットです。
試験の傾向等を分析しているスクールがほとんどなので、短期間で合格を目指す方は講座を受講することをおすすめします。
また、試験Ⅲに出題される小論文の添削がついてくる講座もあります。

オススメなスクール

スクール名授業形態特徴料金
東京中央日本語学院(TCJ)通信(eラーニング)、
通学
2020年度の合格率は74.3%とかなり高いです。
演習問題を中心に学習でき、小論文の添削もついているようです。
3年間何度も繰り返し視聴ができるところが特徴です。
通信:55,000円(税込)
通学:77,000円(税込)
NAFL日本語教師養成プログラム通信講座DVDやCDでの学習のため、何度も視聴が可能です。また、模擬テストも1回ついて来るようです。学習コーチにもいつでも質問ができるところが特徴です。
テストコというアプリも使用して学習できるようです。
132,000円(税込)
三幸日本語教師養成カレッジ通学オリジナル教材を使用して学習していくようです。カリキュラムは全部で8回と2ヶ月で学習できるのが特徴です。
また、小論文の添削もついてくるようです。
93,500円(教材費別)

②独学で勉強する。
講座を受講するのと比べて費用があまりかからないのがメリットです。
ただし、試験はかなり広範囲になるため合格まで時間がかかる可能性があります。
独学で勉強する方はまずは、基礎知識を固める⇒問題集を解く⇒過去問題集を解くといった順番で学習することをオススメします。
毎年の試験の傾向は似ているので、過去問題は最低でも過去3年分解くほうがよいでしょう。

まとめ

日本語教育能力検定試験は毎年1回しか実施していない試験。だからこそ1発で合格を目指したいですね!効率的に学習したい方は検定試験対策講座を受講することがおすすめです。また、受講予定の方も独学で挑戦する方も基礎知識から身につけていき、過去問題集を何度も解くようにしましょう。問題数が多い試験でもあるため、過去問題を解く時は時間をはかって挑戦してしてみてください!