【最新】2019年版 日本語教育能力検定試験対策

いよいよ今年も日本語教育能力検定試験が近づいてきました。
以下が今年の主な情報です。

  • 受験日:2020年10月25日(日)
  • 受験料:10,800円(税込)(予定)
  • 出願期間:2019年6月22日(月) ~ 8月3日(月)まで(予定)
  • 合否結果通知の発送:2019年12月25日(金)(予定)

現役の日本語教師の方々、またこれから日本語教師を目指そうとしておられる方々も、1年に一度のこのチャンスをぜひ逃したくないですね。
今年の受験対策をそろそろ始めていこうと考えておられる方々はぜひこの記事から読み始めてほしいと思います。

2019年の合格者数

2019年の合格者数はどれくらいだったのでしょうか?

合格率28.2%(前年28.3%)で、受験者数は前年38%増の9426人でした。
さらに、合格最低点は推定165点(前年164点)ということで、合格最低点が一点上がりました。また、2018年度の合格率は2017年に比べて3%ほど増加しています。
240点満点中165点以上で合格ということですから、68%の正解率で合格ラインに届きます。

近年の検定試験の傾向

ここ数年の傾向としては、合格最低点が158点~170点となり、65%~71%程度の正解率で合格ラインに届いています。
これまでの傾向では合格率が20%を切ることもありましたが、近年合格率は25~28%と上昇傾向にあります。

出題傾向が全体として基礎固めをすれば得点できる問題が増えていることが背景にあるようです。

こうした傾向が今年も続くとすれば、2020年度の試験も去年とほぼ同じくらいの合格率になると考えられます。合格率が比較的高い傾向にある今のうちに受験しようと考える方も多いでしょう。

試験対策

それでは、ここでおすすめの試験対策について、具体的に見ていきましょう。

いつから勉強を始めるか

試験を制するためには、まず早めに試験勉強を始めまることが重要です。
試験は出題範囲も広いため、毎年10月の試験に向けて、遅くとも半年前の4月ぐらいから勉強を始める必要があります。4カ月前の6月ぐらいから本格的な勉強を始める必要があります。
ただし、大学で日本語教育を専攻されている場合は、1~3カ月の勉強で合格している方もいるようです。

何から始めるか

1.試験の概要を理解する
試験対策関連本もいろいろ出ていてそれぞれどれも魅力的ですね。
まずは試験の概要を理解するところから始めましょう。試験の概要について書いてある書籍も沢山あります。試験の概要を理解することで試験までの流れから学習スケジュールも立てやすくなります。

2. 過去問を解く
その後はできるだけたくさん過去問を入手し解いていくようにしましょう。
過去に受験したことがあったり、試験問題を解いたことがあったことがあったとしても、過去数年分の過去問は、まずは入手してひたすら解いていく必要があります。

3.専門用語の知識を増やす、繰り返し解く
試験は出題範囲が多岐に渡るため、日本語教育関連のあらゆる用語を知っておく必要があります。過去問を解きながら、わかっているものと知らないものを整理していきましょう。一度解いた過去問でも繰り返し何度も解くことで、記憶にしっかり定着します。

勉強時間

合格者の証言をいくつか見てみると、合計500時間~800時間ぐらいの勉強時間で合格しているようです。
もちろん個人差やこれまでの勉強歴によって差はあると思いますが、半年くらい前から一日平均2~3時間ほどの勉強を毎日続けて、やっと合格したというような証言が多いようです。

おすすめの勉強方法

では、試験までの期間いったい何を勉強すればいいのでしょうか。
ここでは合格者の証言に基づく、確実な勉強方法をお伝えします。

模擬テストを自分でやってみる

試験勉強を始めるにあたり、まずは一年分の過去問を入手し、試験さながらの状況を作り、同じ時間配分で解いてみるようおすすめします。

試験は出題範囲も広く、試験の時間自体もそれなりに長時間です。
長丁場での試験では、頭だけでなく体力も必要ですから、一度試験を体感してみることで、より具体的に到達点を想像できます。

もちろん、まだ勉強を始めていない状況ですから、結果にはまだ期待できませんが、それでも合格最低ラインや安全合格ラインまで、どれくらい足りないのかを知り、現状を把握できます。
この模擬テストは毎月、または数カ月に一回行うことで、自分の勉強の到達度を理解できます。

過去問の解き方

一度やった過去問はそのまま終わりにせず、間違ったところを重点的に調べていきます。
何がわかっていて何がわかっていないのか、また知らなかった言葉をメモしながら、どんどん進めていきます。
用語集なども出ていますから、そうしたものを活用しながら情報を整理していくのがいいでしょう。

おすすめの勉強スケジュール

それでは最後に、当サイトおすすめの勉強スケジュールをお伝えします。

  1. 一回過去問を解いてみる(6カ月以上前)
  2. 過去問でわからないところや間違ったところをメモして整理。メモに基づき弱点把握、分析(6か月以上前)
  3. 参考書などで基礎知識を固める(6カ月前)
  4. 過去問をたくさん解く(4カ月前)
  5. 仕上げとまとめ(1カ月前)

勉強時間も6カ月前は一日平均1~2時間程度、4カ月前は平均2~3時間程度の勉強時間を確保するのが望ましいでしょう。
1カ月前のラストスパートで一日平均3時間ほどの時間を使って、これまでの勉強の総まとめをしていきます。

まとめ

日本語教育能力検定試験は、問題の範囲も多岐にわたり、試験時間も長時間です。また、合格率も高くはなく、それなりに難関の試験ですね。
ただ、事前の準備とイメージトレーニング、毎日コツコツと勉強を続けることで合格に着実に近づいてきます。
今年も一人でも多くの皆さんが、合格証を手にできるよう心から願っています!