日本語教師の方々の中にも、物価の比較的安い海外で、自然豊かな環境の中で仕事ができたらと考えている方も少なくないようです。日本人が暮らしたい国ランキングで12年連続一位を獲得しているマレーシアは特にオススメの国と言えるでしょう。今回はマレーシアでの生活からビザについてご紹介します。
マレーシアの生活
マレーシアの魅力の一つは何といってもその賃貸費用の安さです。外国人に人気の、家具や24時間セキュリティ付のコンドミニアムを検討されることでしょう。プール、ジム付、敷地内に小さな食料品店もあるおしゃれなコンドミニアムで月5万円~8万円ほどです。
また、日本からの輸入食品も多く、日本米や調味料も少し割高ですが簡単に手に入ります。フルーツもトロピカルフルーツが市場で安く手に入るのも魅力の一つですね。食材が豊富なため、レストランや屋台でも安く食べることができます。海外で暮らす場合、その土地の食事が重要な楽しみの一つですから、この点も生活を豊かにする面で覚えておきたい点ですね。
マレーシアで生活する面でのデメリットの一つは治安です。全体的に安全といわれていますが、地域によっては犯罪が多いところもあります。日本に比べるとやはり犯罪は多く、ひったくりやスリなどの被害にあう外国人観光客も多くいます。所持品や出歩く場所や時間帯等に気をつける必要があります。
マレーシアで生活し働くためには、基本的なマレーシア語か英語が必須で、コミュニケーションがある程度できるかどうかも、生活をしていく面で重要な部分です。
マレーシアにおける日本語教師の需要
マレーシアの日本語学習者は3万人ほどで中国やインドネシアなどに比べると多くはないものの、仕事や留学のために日本語を勉強したい学生も多くいます。また、日本の文化に関心のある若者も多く日本語教師の需要も安定してあります。
求人先としては、日本語学校での日本語教師の需要が多いようです。日本企業での雇用や、日本関連のビジネスのために日本語を勉強している人も多いようです。マレーシアで日本語教師を目指すなら、まずは日本語学校の求人情報を探してみましょう。語学学校の教室で日本語教師として働くだけではなく、中には企業に派遣されることもあるようです。さらに、日本への就労や留学を目的とした予備校の求人もあります。多くはないですが、マレーシアの教育機関での日本語教師の求人もあるようです。
四大卒で日本語教師としての経験があり、マレーシア語か英語ができるのであれば、雇用先を探すのは難しくないでしょう。
マレーシアで働くためのビザについて
マレーシアで日本語教師として働くための就労ビザはEmployment Passと呼ばれています。取得のためには学歴だけでなく、これまでの職歴なども問われることがあり、またビザの取得自体が比較的難しくなっています。
四大卒で、数年以上日本教師としての経験があり、日本語教育関連の専門的な教育を受けていればそのぶんビザの取得も簡単になります。
マレーシアの給料
給料の相場は、月給5万~24万と幅があります。住宅手当の有無によっても給料が変わってきます。よく見かける求人としては8万円から10万円程度が多く、企業への派遣の仕事などになると給料は高くなる傾向です。
まとめ
憧れの海外で日本語教師として生活できたら、本当に素晴らしいですね。この点、マレーシアは初めて海外生活を始める日本人にとってもハードルが低い国の一つでしょう。
たしかに治安のことを考えると少し心配になるかもしれませんが、マレーシアにはそうしたデメリットを補って余りある魅力があります。日本と同じ感覚で過ごせる国など世界を探すとほとんどないわけで、安全に留意して過ごす意識さえあれば、かなりの危険は未然に回避できます。
さらに、現在でもマレーシアに進出する日本企業も相次いでいることからも、今後もマレーシアの日本語教師需要は減ることはなさそうです。